不登校 朝がつらい時

今日はお子様の腹痛、朝起きられないなどの症状から不登校になったお話をします。不登校 こども整体
(本人とご家族の了承を得て書かせていただいております。)

朝起きて、しばらくするとお腹が痛いと言いトイレにこもった小学5年生のNさん。
登校時間になってもトイレから出てこないので 遅刻していくのも嫌だからと その日は休みましたが、
だんだんと朝起こしても気分が悪い、身体がだるい 行きたくない と言って休みがちになり学校に行けない日が
増えてきました。

学校では特に何かあったわけではなく、友達とも普通だったと言います。お子さんは昼近くまで寝たり横になって過ごしています。食欲はあまりありません。何か嫌なことがあったのだろうか、学校で何かあったのだろうか、体のどこか病気なのだろうかと保護者の方は不安になってきて相談にきました。保護者の方もお子様も自分を責めてしまっていました。ですが、実は、不安や自責の感情から解決しようとしてもなかなか前に進まないのです。

 

例えば風邪をひいたとします。その時にどうして風邪を引いちゃったんだろう?と原因を探しても風邪は治らないですね。でもつい考えてしまうことはないですか? 昨日布団をちゃんとかけていなかったから?空気が乾燥していた? 寒い中外出したからかな?たくさん人が集まる場所だったから?隣の人が咳をしていたから・・・。 原因探しをしたり、誰かのせいにしたり、自分を責めたりしてしまう。それをしたところで今身体に起きてる咳や発熱やだるさという症状が良くなるわけではないですし、原因を見つけてもせいぜい次は気を付けようとなるくらいで今起きている症状は変わりません。ですがわたしたち人間は原因探しをしてまうという性質をもっています。原因探しをしてしまうこと自体を悪いとかダメだと言っているわけでもないのです。そういうもんだ。でもなかなか前に進まないよね。ではどうするといいのか、ということです。過去の原因探しでなく、現在の状態から未来への行動を促す探究をしていくのです。

風邪の場合、温かくして寝ようとか、今日は仕事を休んで身体の回復に専念しようとか、病院に行こうとか、水分をとろうとか何かしらの行動を起こしますよね。

お子さんの朝起きられない、お腹がいたい、だるい 涙が出る やる気が起きないという症状も風邪と同じように考えると、今体に何が起きているか、その『症状』という『表現』をしっかりとみること。気づくこと。お子さんの場合は自分でみて気づくのが難しいので保護者の方が症状として何を表現しているのかみること。気づくこと。

 身体の機能に目を向けることは、今起きている症状にアプローチする時に大切です。Nさんの場合、起きられないのは血圧が上がってこないなど起きるための身体の機能が低下してるかもしれません。体温が低いのは熱を作り出すエネルギーが不足しているのかもしれません。刺激が多くてストレスがかかり、副腎という臓器が疲れてしまっているのなら自律神経のバランスを整える必要があります。お腹が痛いのは消化や排泄がうまくいっていないのかもしれません。内臓の消化機能は自律神経が関わっています。

そうやって身体の症状が訴えていることに気づいてあげてから、内臓の整体や頭蓋骨の調整で自律神経を整え、食事や生活リズムなどできることから始めていくよう伝えて取り組んでもらいました。表情や声の明るさが出てきて、何より朝ごはんを食べるようになりました。

大切なのはお子さんの身体の声(本音)を聴いてあげること。そうするとちょっと疲れた~、少し休ませてって聴こえてきたりします。身体の調子が悪いから行けないのか、何か学校で嫌なことがあるから身体の調子が悪いのか。鶏が先か卵が先か・・・。それを考えているより、まずは、身体をリラックスさせてほしいのです。緩めてほしいのです。ぎゅっと身体のどこかに力を入れてがんばってきた頑張り屋さんが多いので、身体をゆるめてあげるような体操、ストレッチ、お風呂に入るなどまずはゆったり過ごしてほしいのです。ゆるめるのが苦手な場合は一度握りこぶしを作ってぎゅっと全身に力を入れてからストンと抜く。そうやって身体感覚を感じてゆるめられると心がほどけてくることがあります。こども整体でゆるんでいる状態を体感してもらうこともこころほぐしの近道になります。ゆるめるのに何カ月も何年もかかりませんね。言い聞かせても、語り合っても解決しないときは身体からのアプローチもぜひ、取り入れてみてください。パワフルです。